『 work 』の先にあるものは。

「働く」ことを考える。「働く」ことから考える。

丸亀製麺にて思うこと

 先日、閉店間際の丸亀製麺入った。

 

遅い夕食をとるつもりだったので、お盆を持ちながら

(かけうどんの小にご飯をつけて、天丼にでもしようか。それとも、かけうどんの大にしようか)と考えていた。

並は290円、大は1.5倍で390円。

 

悩みながら店員さんの前にくると、外国人の女性の方だった。

その割烹着姿の外国人女性は何にします?と聞いてきた。

 

一瞬の躊躇のあと、「かけうどんの大をください」と答えた。

女性は「ムニャムニャムニャ、ムニャムニャムニャ、2倍」

英語と日本語が混ざったような音感だ。

 

何を言われたか、わからなかったが、「2倍」だけは聞き取った。

現金な耳だw

 

言葉の雰囲気から、(私の提案の方がいいですよ、2倍だし。)

そう思えた。

 

別に聞き返すことは出来た。

今なら大を頼むと2倍になりますがどうしますか?

と、勝手に脳内変換をかけた。

後ろに数人いたといえ混雑しているわけでもなかったが、流される感じで「お願いします」と注文を確定した。

 

テキパキとどんぶりを2つ温める。

タボに1玉づつ入れて湯がく。

(まさか…)

「はい」と出されたのは、小のうどん2杯だった。

2倍の特盛ならば大きいサイズのどんぶりで出てくるなずだ。

 

かけうどんの大390円のはずが、小290円を2杯にしてしまった。

お盆にのせた2杯の重さが、ズシッと両手にかかる。

ご飯は要らなくなったなと自嘲する。

 

どうやら2倍じゃなくて、2杯だったようだ。

聞き返せば良かったと後悔しながらも、真っ白なうどんだけでは寂しくて110円のチクワ天ぷらを添えてみた。

 

290円が2杯と110円が1つで、690円か。

夕食で食べるのだから高いわけではない。

ただ、得すると思いきや嵌められた感。

いやいや、外国人女性が悪いとは言ってない。

あのときに何故聞き返さなかったのか?

 

レジまでの数メートルで哲学者のように考えた。

まあ、自分が迂闊だったと結論は見えているのだが。

 

「うどん2杯と、ちくわ天で400円です!」

 

レジの男性はハッキリそう言った。

400円?

俺は足し算を間違えたのか?

 

閉店間際のこの店舗は、1杯分の値段で2杯頼めるようになっていたのだ。

小290円、ちくわ天110円で400円。

俺の足し算が間違っているわけでも、レジの男性が打ち間違えた訳でもない。

ましてや、あの外国人女性が不利な提案をしてきたわけでもない。

 

彼女は単に従業員として、お客様のためにと、より良い提案をしてくれたのだ。

立派にきちんと働いていただけだ。

外国人じゃなかったら、こんなことは起こらなかった。

そんな狭い事を考えてはいけない。

 

この先同じようなことは沢山起きる。

外国人労働者に支えられなければサービス業は成り立たなくなっていくだろう。

うどんを食べることができるのも、彼女たちが働いてくれるからだ。

彼女たちは自分の都合で働いているだけだが、それでも有り難いと思わなければならな

い現状がここに迫ってきている。

 

丸亀製麺は旨かった。またこの時間に来よう。