40代父親「四十にして惑わず」なんて無理

リフォーム屋の俺、工事施工者目線でアドバイス。40代父親として仕事と家庭の両立を模索中。

面白いわ。ほんとに。「響 ~小説家になる方法~」

40代のおっさんであろうとも、漫画を読む。

 

とはいえ、この頃は心動かす作品になかなか出会えない。

読まず嫌いというのも災いしている。

 

そんな状況であって出会った漫画

「響 ~小説家になる方法~」柳本光晴 作)

 

出版不況に苦しむ文芸業界。現状の厳しさを嘆く文芸雑誌「木蓮」編集部に、応募要項を一切無視した新人賞応募作が届く。誰にも読まれることなく破棄されるはずだったその作品に一人の編集者が目をとめたことから、世界は変わり始める。

 

タイトルの響(ひびき)は女子高生の名前。

小説家になる方法とタイトルにあるが、響はすでに小説を書ける。

しかし、書けるだけでは小説家ではない

木蓮編集部に届いた、作者の連絡先さえない新人賞応募作。鮎喰 響(あくい ひびき)という作者の名前しか分からない『お伽の庭』は、紛れもない傑作だった。作者が分からないことには出版できない。編集者の花井 ふみはどうにかこれを世に出そうと響を探して奔走する。

 

作者の響は高校に入学したばかりの15歳の少女だった。どこまでも自分の考え、やり方を貫き周りと衝突してしまう。文芸部で本の並べ方を部長の祖父江 凛夏(りか)と言い争いになり、本棚を倒してしまう。
『お伽の庭』はそんな自分の価値観を確かめるために書いた作品であったが、彼女には並外れた感性と才能があった。一時は要項不備のためお蔵入りしかけるが、高名な小説家・祖父江 秋人を父に持つ凛夏を通じて響と花井は接触し、『お伽の庭』は木蓮新人賞を受賞した。

 

小説家は小説が売れなければならない。

売れるためには賞を取らなければならない。

 

出版社は本を売らなければならない。

売るためには賞をとってもらわないといけない。

 

才能のある、ごく一部の人だけが、小説家としてご飯を食べていける。

賞を逃した人たちは、自分の才能に見切りをつけなければならない。

そちら側の人間ではなかった、と。

 

響は小説を通じ様々な人々と出会うが、その姿勢は変わらない。無難な作品しか書けなくなった芥川賞作家に正面からつまらないと言い放ち、喧嘩を売ってきた新人賞同期受賞者を授賞式の壇上で殴打する。騒動を起こしながらも、その圧倒的な才能で人々の生き方を変えていく。

小説を惰性で書くことを嫌い、才能の枯渇を社会悪とする。

売れる作品とか、大先生の名前で売るとか、大人の選択のような姑息なことを正面から否定する。時には暴力も辞さない。

 

主人公の響(ひびき)は確かに天才で、小説は間違いなく面白く、間違いなく売れるものを書ける。

周り人間は、まぶしすぎる才能に嫉妬し、妬み、嫌悪する。

 

ただ好きな小説を書き続けていたいだけなのに、周りの環境はどんどん変わっていく。

環境が劇的に変わっていっても、響は頑なまでに響のままでいる。

 

面白さはどこかというと

自分の価値観を持ち続けられる一本の筋がピンと張った生き方に感動する。

周囲に合わせることをしないので、衝突はさけられないのだが、恐ろしいほどに我を貫く姿勢をみせられるとスッキリする。

 

こんな強さが自分にあったらなと考えずにはいられない。

逆に、こんな子がそばにいたとしたら恐ろしくて恐ろしくてw

 

bigcomicbros.net

 

日々の生活の中で、誰かにたいして言いたいことがあっても言えない人。

是非、読んでもらいたい。

響があなたに代わって、スッキリさせてくれる事間違いない。