40代は中年なのだ。
これを否定してはいけない。
中年の語感にはすごく寂しい感じがつきまとう。
夕暮れ、終盤、祭りの後。
人生の終盤で終わりが見え始めている
人生の山は越えた、残りは下るだけ。
これが中年のイメージで、中年の危機「ミッドライフ クライシス」はそこから生まれていると僕は考える。
あくまで個人的な考えだけれど、中年の次は何だろう?
老人だろうか?
壮年だろうか?
ピンとこないから、中年が続くのだろう。
まだまだ中年として生きるのだから、この危機は前向きに乗り越えなければならない。
「中年の危機」では概念すぎて把握できない。
もやっとした気分にさせられるだけで消化不良だ。
わかりやすく時間軸でばらしてみる。
【過去】
年齢的な定義はおいといて、精神的な物が大いに絡んできてるのは間違いない。
要は、自分の人生の終わりが見え始めて、このままでよかったのか、後悔はないのかと焦り始めているのだろう。
結論は後悔が無い人はいない。
これしかないのだが、自分はこうだったとか、あの時こうだったらと思い悩んでしまう。
悩まないよりかは、悩んだ方が健全かもしれないが、堂々巡りの考えにとらわれてしまうと結局疲れてしまうだけで終わる。
「たられば」を語りだしたらキリがない。
ここまで生きてきたんだから、それだけでも良しとしよう。
はい。過去は終わり。
【現代】
中年の危機はこの焦りから、とんでも行動に移りやすいそうだ。
40代に入ると、20代の頃に比べると精神的にも肉体的にも衰えを感じはじめて焦り、心機一転して人生を大きく変えようとする心理が働きます。
男性に多いのが、急にジムに通いはじめて体を鍛える、若い女性との不倫や遊び相手を探す、といった行動です。
キャバクラや風俗に入り浸るようになるのも同じ心理が働いているそうだ。
男性としての自分を強く意識しだす。
まだ俺はやれるんだと強く意識しなければならないほど劣化してきている。
性に走るのは色々とトラブルになるので避けて欲しいが、次の調査報告のようなら大歓迎だと自分では思う。
とある調査によると次のような行動が中年の危機なのだと。
・アンチエイジングに興味をもつ、髪型を頻繁に変える
・転職や起業、独立を考えている
・新しいスポーツや珍しい競技をはじめる
・海外に滞在したいと考える
・最新のガジェットを常に追いかける
・同窓会や社会人サークルを主催するようになった
・Facebook、Twitterを始めた
アクティブに人生を謳歌しようとしているのが悪い事なのか。
新しい刺激を求めることが中年には許されないのか。
こんなお怒りはごもっともだ。
おとなしく座して死を待つよりはるかに良さそうな選択肢だと思う。
中年はおおいに新しい自分を見つける旅に出て欲しい。
中学生のころの自分は何者だと自問するかのように。
これは中年の危機ではなく、中年の青春だ。
【未来】
予備校教師の林先生は言った
「いつやるの?今でしょ」
名言中の名言。
諦めたら試合終了ですよと言った安西先生に匹敵する。
これからの自分を楽しめる自分に作り替える。
人になんと思われようが自分の人生だからやり切ったもん勝ちなんだよね。
ここまで生きてきたからこそわかる自分にとって大事な物。
大事なものを失わないように再確認する。
その上で、自分の置かれている環境でワクワクする物を探す。
未来を期待するのは若者だけの特権ではない。
人生100年時代。
定年45歳時代。
中年は夕暮れでも終盤でもない。
次のステージが始まる時期。
リスタートできるかどうかが試される年齢なんだと思う。