【名著】今だから読みたい「チーズはどこへ消えた?」
未だに惹き付ける魅力を持ち続ける名著が、コロナ禍で生きる僕らに刺さりすぎる
医学博士、心理学者、ハーバード・ビジネススクール名誉会員である著者。
2000年11月30日が第1刷。
2021年になってもまだ本屋で一線級で置かれるほど売れている。
全部で94ページの薄い本。
この中の何がこんなにも長く人の心を惹きつけるのか。
誰しもこんな世の中になるとは想像していなかっただろう。
今までの成功モデルが、こんなあっさりと崩壊するとは夢にも思わなかったろう。
まだ見通しもたたない。変化の方向もわからない。
なのに生きていかなきゃならない。
こんな不安でたまらない世界では光が欲しくなる。
この本は20年以上前の本。
今日の日のために書かれていたのかもしれないと思うほどに時代にマッチする。
足が止まりそうになる時に、次の一歩を踏み出すための言葉をくれる本。
この先はネタバレがあるので、読んでいない人はここでお別れだ。
このブログは脱メタボを掲げるアラフィフおじさんが、豊かで健やかなアラフィフライフを送るために何ができるのかを体験を含めて書いている。
今日は「チーズはどこへ消えた?」を読んで思うことを書いていく。
簡単なあらすじ紹介
本文中の紹介から抜粋。
「チーズはどこへ消えた?」は、ある迷路で起こった出来事をめぐる物語で、登場人物は「チーズ」を探し求める二匹と二人。
このチーズは、私達が人生で求めるもの、つまり、仕事、家族や恋人、お金、大きな家、自由、健康、人に認められること、心の平安、さらにはジョギングやゴルフでもいいのだが、そういうものを象徴している。
私達はみな、自分にとってのチーズを心に抱いており、それが手に入れば幸せになれると信じて追い求める。手に入れるとそれに執着し、なくしたり奪われたりすると大きなショックを受けかねない。
また、「迷路」はチーズを追い求める場所を表しており、会社や地域社会かもしれないし、家庭かもしれない。
二匹のネズミと二人の小人が迷路でチーズを手にするにはどうしていたか?
手にしたらどうなるのか?無くなったらどうなってしまうのか?
寓話風に書かれていて、人生の教訓になる本だ。
チーズはどこに消えた?は変化に気づいて対応しろと言っている
二匹のネズミと二人の小人はチーズを手にしたので、人生の勝ち組になったと思った。
幸せが約束され、この先ずっと安泰だと信じて疑わなかった。
人に自慢したり、どうやって手に入れたか武勇伝を語ることもあり、欲しがった人に分けてあげることもできる。
永遠に今の幸せが続くはず。
なぜなら苦労して手に入れたのだから。
しかし、ある日チーズは無くなった。
実は徐々に減っていたのだが、その事実を二匹のネズミと二人の小人とでは、受け取り方が違っていた。
二匹のネズミは減っていることに気づいていた。
そして無くなった事実を受け入れ、次を探しにでかけた。
一方、二人の小人はチーズが減っていたことにまったく気づいていなかった。
だから無くなるなんてありえないと思った。
あんなに苦労して手に入れたチーズがなくなるなんて何かの間違いだ。
もう少し待てばチーズは同じ様に現れるはずだと、無くなった事実を受け止めきれなかった。
二人はネズミより頭がいいと自覚していたから、チーズがなくなった原因を見つけようとした。
考えて、言い合って、うろうろして、悩んで、怒って、愚痴って、明日になれば問題は解決されると思って寝てを繰り返し、その場から動かなかった。
二人はネズミたちより賢いと自負していたが、単純なことを複雑に考えてしまい、次を探すというシンプルな答えにたどり着くことが出来なかった。
動かなければ身の破滅
どれだけ頭を使って、チーズがなくなった原因を探ってもチーズは現れない。
二人のうち一人は、長い時間をかけてようやく、無くなった事実を受け入れる。
この事実を受け入れることは、もう二度と味わいたくない苦労を始めなければならない事と同じ。
そのままチーズが現れるのを待つか、新しいチーズを探す苦難な道を選ぶか。
不自由な二択だが、動かなければ餓死する事がわかった以上、動くしかない。
この事に気づいた小人は、残された一人にメッセージを書き残していく。
このメッセージこそが僕たちに向けて発せられていると思う。
・変わらなければ破滅することになる
・つねにチーズの匂いをかいでみること、そうすれば古くなったのに気がつく
・新しい方向に進めば、新しいチーズがみつかる
・古いチーズに早く見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズが見つかる
・従来通りの考え方をしていては、新しいチーズはみつからない
こんな前向きな言葉を残してくれる。
まとめ
本文中で言っている
変化は起きる。変化を予期し、備え、対応しよう。
変わろう。変わることを恐れずに楽しもう。
今の時代の急激な変化はイレギュラーかもしれない。
ただ、変化した以上対応しなければ破滅しか無い。
以前のようにはもどらない。
愚痴りたくもなるし、恨みたくもなる。
なんて不公平な世の中だと我が身の不幸を呪うこともあるかもしれない。
しかし、動かなければ身の破滅。
どうせ変わるなら楽しんだ方が、悪くない道を選びそうだ。
より間違いのない選択ができそうだ。
恐怖をのりこえて進んでいこう。
以上、【名著】今だから読みたい「チーズはどこへ消えた?」
でした。