40代父親「四十にして惑わず」なんて無理

リフォーム屋40代親父が教える。家と家庭のまもりかた。

高齢の親戚達がやばくなってきた

介護問題が着実に迫りくる

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とある家族の出来事

 

田舎に夫婦と息子の3人が住んでいた。

山の上の集落で、今では15世帯ほどしかいない小さな村。

高低差の激しい山あいの段々畑で、夫婦は作物を育てていた。

 

夫婦は80代の年金暮らし、息子は50代で会社員。

息子は町で働いていて、毎日1時間かけて出勤し、1時間かけて帰る。

ある日息子が帰ると、父親だけが居間にいた。

夜中なのに母親の姿がない。

 

この時、父親は軽い認知症を患っていた。

母親はどこだと尋ねても、明確な返事がない。

あわてて近所を探したら、石垣から転落したであろう母親を発見した。

すでに死んでいた。

 

人が少ない村だから、近所の人の姿を見ることが少ない。

父親は母親がいないことに気づいていなかった。

誰か見つけてくれていたら助かっていたかもしれない。

 

母親を亡くした為、認知症の父親の面倒がみれない。

息子は父親を施設に入れるしかなかった。

 

 

手足を拘束。認知症は急速に進行

 

自分の置かれている状況がわからない父親は、施設を抜け出そうとする。

そのたびに捜索し、大変な状況になった施設は父親を拘束した。

動けないように手足を拘束した。

これは入所時の契約に基づいているので、施設側としては当然の処置。

息子は反対した。

しかし、退所をチラつかされたら了承するしかなかった。

 

手足を拘束されると、異常なストレスがかかる。

介護問題を記事にする記者が、自ら手足を拘束してもらった体験を書いた。

3時間しか耐えられなかったと。

 

認知症だった父親は、手足を拘束されてから急速に症状が悪くなった。

息子の事がわからなくなり、表情もなくなった。

そして一度も自宅に帰ることができないまま死んでしまった。

 

認知症は家で見ることが難しい

中腰で毎回の排せつケアをしているせいで腰を痛めてしまった、食事の介助に何時間も費やし疲れ果ててしまうなど肉体的に無理が生じてくる方もいる

本人のわがままに耐えられなくなった、介護が原因で介護離職せざるを得なくなった、在宅介護にかかる費用が限界になったなど、長く介護を続けているなかで精神的に追い込まれる事も起こりえます

2016年に毎日新聞が行った在宅介護者へのアンケートでは、約7割の家族介護者が、精神的・肉体的に限界を感じていると答えています。

 

【専門家が回答】在宅介護の限界とは?|老人ホームのQ&A集|LIFULL介護(旧HOME'S介護)

 

 

冒頭の家族の話は俺の叔父叔母で、残された息子はイトコだ。

自分の親も高齢だが、親戚も高齢だ。

 

人生の終盤に幸せでいてほしいが、どの形が選べるのかわからない。

選ぶことが出来ないかもしれない。

 

ただ、覚悟と準備だけはしておかないといけないと思った。