失敗しない習慣化の為に用意した3つのコツ「5秒ルール」「ベイビーステップ」「慣性の法則」
絶対領域で極楽浄土
朝、目が覚めて最初に訪れる難関は起き上がる事だと思う。
予定した時間にキチンと起きられる事。
社会人として当然のスキルのように思えても、意外と苦戦している人が多い。
周りの空気が凍てつくほど寒い朝。
前日の疲れで体が思うように動かせない朝。
最高の夢を見て幸福に浸っていた朝。
布団の中の自分だけの快適な空間は極楽そのもの。
その難関を突破して始めて、時間通りに起きることができる。
習慣化によって起きる難易度がかなり下がるとしたらどうだろう。
一日の始まりが苦痛でなくなったらどうだろう。
人生が激変するといっても過言じゃないと思う。
習慣化は人生を変える。
そのコツが「5秒ルール」だ。
5秒ルール
人は5秒すぎると脳が動き始めて言い訳を考え始める。
だから、脳が動き出す前に体を動かしてしまえという単純な方法。
後付けの反射と言ってもいい。
とかく脳は優秀な弁護士だ。
この優秀な弁護士が出してくる起きられない理由は無限だ。
例えば、上記のような朝だから起きれなくて当然だと諭されれば、エリート判事でさえ起きられないと判断する事は間違いないだろう。
その結果、極楽浄土のような布団の中、永眠に近い惰眠をむさぼる事になる。
ある時は、時間よりも寝すぎてしまい社会人としての大失態につながる事もあるだろう。
「なぜ起きられなかったのか?」
そのたびに猛烈な後悔や自責の念で思う事だろう。
その答えは決まっている。
優秀な弁護士に時間を与えたら絶対に勝てない
5秒ルールとは
「脳みそが言い訳を考え始める前に行動に移すようにする」というシンプルなもの。
後付け反射
そんなことできる位なら困らないよという声は当然だと思う。
しかし、例えば目覚まし時計が鳴った時どうしてる?
おそらく無意識に目覚まし音を止めていないか。
スイッチを押すでも、画面を操作するでも、反射に近い速度で体を動かしていると思う。
目覚まし時計が鳴る → 目覚まし時計を止める。
これは
目覚まし時計の鳴る音が不快だから、これ以上聞きたくなくて音を止める。
音に対して、感情で反射している。
生まれ持った物ではなくて成長の過程で身につけた後付けの反射。
実践例①
自分の話を少しさせて欲しい。
熱いものを指先で触った時に「熱いっ!」と反射的にその指先で耳たぶをつかんで冷ますという行動をアニメや漫画で見たことが無いだろうか。
この反射がとても好きで自分もこうしたいと強く思った。
しかし現実的には、熱いものを触った指先を冷ますのに耳たぶを選ばない。
そこで諦めたら、あれは漫画だけの話だよで終わってしまう。
ならばという事で、うまくいかなくても繰り返した。
熱いと思って水道の水に指先を濡らした時も、あぁ耳たぶをつかむんだったと思い返して耳たぶをつかむ。
反射を修正し続けた。
熱いと思う機会なんて多くは無い中で繰り返した。
その結果、今では熱いと思った時に耳たぶをつかむ反射ができるようになった。
正確に言うと考える時間が限りなくゼロになった習慣行動で、反射とは言えないのだけれども、現象としては反射に近いレベルに到達できた。
何が言いたいか。
肉体を守ろうとする原始的な行動でさえも、繰り返す事で後付けの習慣行動として作ることができる。
実践例②
話を元に戻そう。
目覚ましが鳴ったら止められるのは、反射的に動くことができているという話だったはず。
なので今まではここまで出来ている。
目覚ましが鳴る →音を止める
そこでこの行動に「→起き上がる」を加えて
目覚ましが鳴る →音を止める →起き上がる
ここまでをワンセットにしてみよう。
もしくは
目覚ましが鳴る →起き上がる →音を止める
これでもいい。
それが出来ないって言ってるでしょ!と言わないで欲しい。
出来ないならば物理的に起き上がる状況を作ればいい。
離れた場所、隣の部屋、すぐに手が届かない場所に目覚ましを置く。
そこまで行くことが必要になるように。
これで起き上がり、目覚ましを止めるまでは今までと同じ反射を使ってできる。
そしてそこから5秒以内に次の行動に移すのだ。
起き上がるのは反射でも、布団に戻るのは意志の力。
そして最も大事な評価ポイントは
布団にもどらずにソファに行くでも、隣の部屋に止めに行ってそのまま寝てしまっても「5秒ルール」は成功したというところだ。
なぜなら布団に戻らずに次の行動に移したからだ。
ベイビーステップ
隣の部屋で二度寝してるのに成功とするのはおかしいという声はわかる。
ただ5秒ルールの評価は、考えずに次の行動ができた点にだけある。
起き上がって布団に戻らずに次の行動に移しているのだから間違いなく成功している。
習慣化で避けなければならない第一は失敗する事。
正確には失敗したと落ち込んで辞めてしまう事。
だから始めは失敗したと評価しない為、どんなに小さい事でも成し遂げたら成功とするように。
これは、赤ちゃんでもできる成功という意味でベイビーステップと名付けられている。
習慣化でベイビーステップの考え方は随分と助けてくれる。
うまくいかなかった時、自分に厳しい評価を下す事がよくある。
「ああ、やっぱり自分には無理だった」
そんな事はない!と自分を叱ろう。
全部はできなくても、あれはできてたし、これはまだ難しいという事がわかった!
2日くらいできなかったけど、今日はできた!
今までだったらやめたけど、今回はもう少しやってみようと思う。
こんな感じで習慣化を諦めずに続ける事が最強の行動。
ベイビーステップで成功体験を積み重ねることは自信を高めるのに向いている。
上手に進む、うまく出来る、少しでも前進している。
これが一番続けられる理由になる。
慣性の法則
重い物を動かす時、もっともエネルギーが必要なのは動き出しだ。
動き出しが一番エネルギーがいるのだが、一旦動き出してしまえば動かし続けているかぎり最初ほどのエネルギーはいらない。
人の行動も同じように、一旦やり始めると継続するのに意外とエネルギーを多く使わない。
せっかく始めたのだからもったいないから続けようという心理が働く。
心の動きにも慣性の法則が働くのだ。
具体例
例えばショップでスマホを買ったとする。
新しいスマホは魅力的だし大事にしたい。
ショップの店員が保護カバーで画面を保護したほうが綺麗さが長持ちしますよと提案してきたら保護カバーを買おうとするだろう。
もし落として破損してしまったら多額の修理代がかかるので保険に入っておいたほうがいいですよと言われたら保険に入るだろう。
買った以上は大事にしたいという心理が働いている。
慣性の法則が働かない場合の注意点
この慣性の法則が働くために、うまくできているから楽しい、前進していると感じるから嬉しいといったプラスの心が働いている事が必要。
その行動に対し、少なくとも自分自身が魅力的だと感じている必要がある。
やらされていたり、やる必要があるという使命感では難しい。
そんな場合は心の中を変換しなければいけない。
やらされているのではなく、その行動を習慣化した時自分がどれだけ成長し、得な人生を歩くことができるのかを想像してみよう。
その想像で顔がニヤけることができたなら、やらされているからやりたいに変換が成功した事になるはずだ。
まとめ
習慣化はコツを掴むと後付けできる可能性が高まる。
そのコツは「5秒ルール」でまず始めてみて、小さな成功例を作ること。
小さな事でも自分を褒めて成功体験を積み重ねる「ベイビーステップ」
せっかくだからやろうと思う心の「慣性の法則」を利用して継続する。
以上
失敗しない習慣化。「5秒ルール」「ベイビーステップ」「慣性の法則」を使いこなせ。
でした。