体温が低いと免疫が下がる。時には命が脅かされるほどに
最初に書いておいた方が親切だ。
冷え性と低体温は似ているようで違う。
「冷え性」では、手足の冷えの他にも肩こり、関節痛、不眠、便秘や下痢、膀胱炎などの症状がおこりやすくなります。
これに対し「低体温」とは、深部体温が35度以下になることを指します。こうなると激しい震えや意識障害、錯乱などが出現し、最終的には呼吸及び心停止となります。「寒さ」「手足の冷え」は感じることはありません。
冷え性は当人の感覚の問題で、特にこうなったら冷え性ですという基準はない。
かたや、低体温は体内の深い所の体温を測ればわかる。35℃なければ低体温。
今回は『体温が下がるリスクを簡単な方法で避けよう』
・この記事を読むと「自分は冷え性だから、低体温なのかもしれない」と怖くなった人が、生活習慣の中でできることを取り入れたら改善する事がわかる。
体の奥の温度が「深部体温」ここの温度が低いと命に関わる
人の体は一定の温度に保たれている。
食べ物を消化してエネルギーに変え、その大半を使って体温維持の為の熱を作り出している(基礎代謝)
エネルギーの使い道として優先順位が高いのは、体温が下がると命の危険リスクがあがっていくからだ。
低体温の素養があるかのセルフチェック
低体温かどうかまでいかなくても、冷え性からの冷え性体質を確認。
教えてくれたのは東京有明医療大学教授、日本予防医学会理事の川島先生。
確認①
起きぬけの布団に寝たままの状態で、脇の下に片方の手のひらを挟み込む。脇の下から外したその手を、おなかの上にじかに置いてみて。
→ 脇の下より、おなかのほうが冷たいと感じたら「冷えている」
「起き抜けの布団の中に入った状態では、脇とおなかの温度は本来同じであるべき。脇と比べて、おなかを触ったときに冷たいと感じたら、それは内臓も冷えている証拠です」(川嶋先生)
確認②
場所や時間帯を問わず、自分で耳を折り曲げてみて。
→ 痛いと感じたら「冷えている」
「冷えていない人は、さほどの痛みは感じないもの。飛び上がるくらい異常な痛みを感じる人は、毛細血管まで血が通っていない状態。つまり冷えている可能性大」(川嶋先生)
確認③
朝起きたときに、昨晩寝ついたときと、同じ場所に同じ姿勢で寝ているかどうかを確認してみよう。
→ おなじ場所、同じ姿勢で朝寝ていたら「冷えている可能性大」
「寝相が良いのは体が冷えている証拠。人間は寝ながらいろいろな姿勢を取り、体のこりや疲れを取ろうとします。体温によって布団が温められるので、その暑さから逃れるために、寝る位置を変えながら眠ります。しかし、体が冷えていると布団が温まりにくく、姿勢を変えたくて寝返りを打っても、移動した場所の布団が冷たいため、また元の位置に戻ってしまうのです」(川嶋先生)
◎代謝の低下
体の基礎代謝が低下している場合になりやすい。
具体的には年齢や栄養の悪化、筋肉量の現象など。
◎内分泌疾患
甲状腺、下垂体、副腎などの内分泌腺と呼ばれる臓器の機能の低下。
◎遭難等での長時間の低温
海や山で遭難し、長時間冷えた環境に身を置く場合になる。
生活習慣での低体温の予防
日常生活内で改善しようと思ったら「代謝の低下」を防ぐしかない。
その前に「代謝」を考えてみよう。
代謝は「基礎代謝」と「活動性代謝」と「食事誘導性代謝」の3つ。
役割の役割とは
・食事からエネルギーを生み出す。
・各部位にエネルギーを届ける。
・新しく組織を作り、古いものと入れ替える。
代謝が低下している理由
・熱を生み出す筋肉量が現代人は減っているから、熱を生み出しにくくなっている。
・過度なダイエット、冷暖房の使用などで体温調節機能も落ちていると言われている。
代謝アップのための改善生活習慣
体を冷やさないで温める生活をすることで代謝があがる。
内側で作れないから、外部から温度の補填をすること。
● 入浴
1日1回、お風呂に入って体温を1度上げます。
朝でも夜でも自分の生活リズムに合わせて入浴しましょう。湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度くらい上がります。大切なのは毎日続けることです。
最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかりましょう。5分でも10分でもかまいません。
● スクワット
ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットもおすすめです。下半身の脂肪が落ちるとともに、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善できます。
入浴後に行えば、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。
● 白湯を飲む
朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまいます。冷たい水ではなく白湯を飲みましょう。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。
ストレスによる体温の低下を防ぐために、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べましょう。
GABAはストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもおすすめです。玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。
● 腹巻き、カイロ、湯たんぽ
女性に限らず冷えは大敵です。
寒い季節は特に体を冷やさない外側からの工夫もしましょう。女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすこともおすすめです。
エアコンでの冷やし過ぎに注意。
体温を上げると素晴らしいことが待っている
・基礎代謝があがり、太りにくい体質に!
・ストレスに強くなり、病気になりにくい体に!
・新陳代謝が盛んになって、細胞レベルから若々しくアンチエイジング!
・エネルギーを消費しやすい体質になり、メタボ対策に!
・血行がよくなり、細胞に血液が届きやすくなる!
・腸のぜんどう運動が盛んになり、腸機能の向上し排泄がスムーズに!
・血流が上がると、記憶力低下や認知症予防に繋がっていく!
命が脅かされるとは?低体温がなぜよくないのか
体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。
血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。 つまり体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。
白血球は、これら外界からのウイルスや細菌だけでなく、がん細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれています。
実は健康な人でもがん細胞は1日に5000個もできています。その1つでも免疫という監視システムをかいくぐって生き残ると、1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々ゲームのように増えていき、やがてはがんに姿をかえてしまうのです。 健康を維持してくれる免疫力は体温が下がると低下することがわかっています。単純に計算すると、免疫力が30%低下すれば、1日に1500個近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性があります。体温が正常に保たれていれば、これらの免疫システムが正常に働いてくれて、健康が保たれているということになります。
まとめ
・自分の平熱を知り、低体温を克服して、血流をよくしておくことが、免疫力向上につながる
・耳や脇の下、おでこのそれぞれの部位ごとで平熱は違う。
・生活習慣の中で体質改善するのがもっともストレスなく行える。
・低体温はひどくなるとがんを発症させてしまう
以上、【痛い?】現代人の平均平熱36.1℃。耳を折り曲げて低体温を確かめよう
でした。
このブログは、中年太りを悩むアラフィフおじさんの僕が、豊かで健やかなアラフィフライフを送るために、学んで体験したことをアウトプットしていく場所。
読んだあなたの参考になれば幸い。